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ベルリオーズ 『ローマの謝肉祭』序曲
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エクトル・ベルリオーズ(1803−1869)
「ローマの謝肉祭」序曲(1844年初演)
はじめは医学の道を進んでいたベルリオーズが、過酷な挑戦を重ねた末にフランス作曲界の登竜門「ローマ大賞」を受賞してイタリアに留学。 それ以降イタリアの音楽は強い影響を終生彼に与えた。 陽光溢れ活気の漲るローマの謝肉祭。
序奏部のイングリッシュ・ホルン(オーボエの親族)は、オペラ「ベンベヌート・チェリーニ」の『愛の歌』を歌う。 そしてナポリ地方の毒蜘蛛の毒からの治癒の儀式に起因する活発な踊りであるタランテラ(8分の6拍子)が続く。 打楽器群はもとより各楽器の機能を存分に発揮させるベルリオーズの管弦楽法が堪能できる華麗でダイナミックな序曲である。
2005年5月20日セントラル愛知交響楽団定期演奏会プログラムの曲目解説として書かれたものです。
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