曲目解説集

ツィゴイネルワイゼン 作品20 曲目解説

パブロ・デ・サラサーテ (1844−1908)

ツィゴイネルワイゼン 作品20 (1878年初演)

スペインのバスク地方に生まれたサラサーテは幼少から神童ぶりを発揮し、12歳でパリ音楽院に留学して17歳で最優秀で卒業。終生ヴァイオリンの天才・大家として活躍し、サン・サーンス、ラロ、ブルッフ、ドヴォルジャーク等から作品を献呈された。曲名「ツィゴイネルワイゼン」は「ジプシーの歌」を意味する。ゆっくりとした前半は、憂いを含んだ「ラッサン」と民謡「ジプシー・ムーン」から成り、後半は速く情熱的なリズムの「フリスカ」である。ヴァイオリンの魅力と超絶技巧を余すところ無く展覧する。

2006年7月14日セントラル愛知交響楽団定期演奏会のプログラム用に書かれたものです。


Copyright© 2001 Chosei Komatsu. All rights reserved
無断転載禁止