|
スペイン奇想曲 作品34
|
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844−1908)
Nikolai Rimsky-Korsakov
スペイン奇想曲 作品34 (1887年初演)
Capriccio Espagnol, Opus 34
交響詩『シェヘラザード』で有名なリムスキー=コルサコフは、ロシア海軍士官として幾多の外国風土を知り得、エキゾチックな音楽を残した。? また彼の色彩豊かな管弦楽法は、ストラヴィンスキーなど多くの作曲家の手本となった。
本曲は5つの楽曲からなる組曲である。
(1) 朝の歌(アルボラーダ) Alborada. Vivo e strepitoso
新鮮な朝の歌。 ヴァイオリンとクラリネットのソロも活躍する。
(2) 第2曲 Variations. Andante con mote
ホルンによる朗々とした歌が、各種楽器群によって変奏される。
(3) 朝の歌 Alborada. Vivo e strepitoso
第1曲が装いを少し変えて戻ってくる。
(4) 情景とジプシーの歌 Scene and Gypsy Song. Allegro.
冒頭の小太鼓とトランペットによるファンファーレも含め、ハープ等各ソロ楽器が腕を競う。 スペインの街の広場に居る心地がする。
(5) ファンダンゴ Fandango of the Asturias
ファンダンゴは、 アンダルシア地方のギターとカスタネットによる踊りと歌で
ある。 弦楽器のピチカートがギターを表現する。 コーダでは、アルボラーダ
(朝の歌 第1、3曲)が環ってくる。
全篇、ロシアの作曲家が豊かな感受性で描いた、スペインの陽光と民衆の踊り・ 歌が
溢れている。
2005年9月8,9,11,12日のコスタリカ国立交響音楽団日本ツアーのプログラム用に書かれたものです。
|
Copyright© 2001 Chosei
Komatsu. All rights reserved
無断転載禁止 |
|